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電線の基礎知識

配電用電線・ケーブル


変電所より需要家までの配電に使用される電線の品種区分は次のように呼ばれている。

低圧配電用電線・ケーブル

(1)架空低圧配線用電線

屋外用ビニル電線(OW)が専ら使用されている。

構造:導体;3.2mm,5mm硬導線,22㎟,38㎟,60㎟硬銅より線及び32㎟,58㎟,95㎟,120㎟鋼心アルミより線が多く使用されている

絶縁体;PVC

性能:耐候性、安価、取り扱い容易、機械強度が大きい

OWの絶縁体厚さは一般の絶縁電線よりも薄くなっており、電気的には裸線と同一のあつかいをする。

(2)低圧引き込み線

架空低圧配線から需要家への引き込み用の電線で、引き込み用ビニル電線(DV)がもっとも多く使用されている。

構造:導体;硬銅線、硬銅より線、大サイズの銅より線には軟銅線が使用される。

絶縁体;PVC

性能:耐候性、色別容易、施工性良、600Vビニル電線(IV)と同じ絶縁厚さで安全に使用できる。

(3)低圧配線用電線・ケーブル

屋内低圧配線用電線・ケーブル

600Vビニル電線(IV):碍子引き配線、コンジット内配線等の配慮が必要。
600Vビニル絶縁ビニルシース平型ケーブル(VV-F):VV-Fは絶縁体の上にシースがあるのでそのまま工事してよい。

屋外用ケーブル

600V定格の各種ケーブルが用いられるが、下記の4種がよく使用される。

ビニル絶縁、ビニルシースケーブル(VV):最も経済的

ポリエチレン絶縁ビニルシースケーブル(EV):電気特性 良、安価

架橋ポリエチレン絶縁ビニルシースケーブル(CV):電気容量 大、高信頼性度

ブチルゴム絶縁クロロプレンシースケーブル:電気容量大、高信頼性度

いずれも電気用品取締法でいうビニルまたはクロロプレン外装ケーブルに相当する。トラフ等の保護なしで直接埋設する場合には、鎧装を施したケーブルを使用する事が多い。

電力回路用ケーブル

CV,VV,SHVVが主に使われている

ケーブルの高難燃化、低発煙化、ノンハロゲン化が拡大してきている。

防蟻、防鼠性能を兼備させる要望もあり、製品の高機能化が進んでいる。

プレハブ分岐付きケーブル

ケーブルメーカーの工場内で分岐加工を施したプレハブケーブルが一般化してきた。

特徴:施工時の省力化・工期短縮

用途:ビル内幹線、トンネル照明、集合住宅の屋内配線

インテリジェントビル配線ケーブル

コンピュータ等のOA機器に適したケーブルと配線方法が開発実用化されている。

低インピーダンスケーブルーーー電圧降下 小

多心形低インピーダンスケーブル(MZ-CV):12心のコアをより合わせ3相を幾何学的平均配置とし、リアクタンスを小さく抑えたもの。起動時に力率の低い3相モータ負荷の電源ケーブルに適する。

3相共心形ケーブル(CX- VV)

3相の導体を同軸上に配置し、リアクタンスを小さく抑えたもの。高周波(400Hz)幹線ケーブル、溶接機用電源ケーブル
  • 大サイズ平形ケーブルーーー電圧降下 小
  • アンダーカーペット配線システム
  • フリーアクセスフロア配線システム