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電線の基礎知識

送配電用ケーブル/架空送電線



架空送電線

表(架空送電線)

種類 分類 内容
硬銅より線 一般用(H) 硬銅線を各層交互反対方向に同心円により合わせたもの。配電線、給電線、絶縁電線の導体として用いられる。
☆架空送電線用
硬銅より線(PH)
一般用に比べ1条の長さが長く素線の太さが大きい。240㎟~22㎟まである。
☆耐熱 硬銅より線 銀または他の元素を微量添加した耐熱銅線を使用したもの。通常の硬銅より線の連続最高許容温度が90℃に規制されていたのに対し150℃まで使用可能で送電容量を1.6倍に増加できる。
純アルミ線 ☆硬アルミ線(HAI) 良質のアルミ地金から製造され、硬アルミより線及び鋼心アルミより線(ACSR)の素線等に使用される。
軟アルミ線(AAI) 硬アルミ線を焼鈍したもので、特殊絶縁電線の導体あるいはバインド線に使用される。
アルミ合金線 ☆イ号アルミ合金線(IAI) AIにSi,Mg,Feを添加した合金で、引張り強さは鈍アルミ線の約2倍、IACSRとして長径間用送電線、架空地線、給電線等に使用される。
☆耐熱アルミ合金線(TAI) 微量のジルコン(Zr)を添加した合金で、再結晶温度の上昇を図ることができ、150℃まで連続使用可能。発変電所用大容量母線や鋼心耐熱アルミ合金より線(TACSR)として大容量送配電線路に使用される。
☆高力耐熱アルミ合金線(KTAI) 耐熱性はTAIと同等で、引張り強さはTAIの1.4倍に上げた合金線。KTACSRとして大容量送電線路や長径間送電線に使用される。
☆超々耐熱アルミ合金線(XTAI) 連続使用許容温度を230℃まで耐熱性を上げたもので、既設送電線の容量増加対策として、鉄塔の建替えなしで電流容量を2倍にできる倍容量電線に実用化されている。
複合線 ☆鋼心アルミより線 アルミより線は銅より線に比較し、直径が大きくなる(同一導電率とすれば約1.3倍)ので、高電圧の場合にはコロナ損失が少なくなる反面、風雪害を受けやすい。そこで、機械強度を大きくするため、亜鉛メッキ鋼線の単線またはより線を中心としてその周囲にアルミ線を同心円に各層交互反対より合わせたものが鋼心アルミより線である。
ACSR Aluminum Conductor Steel Reinforced の略称で鋼線を中心としてHAIをより合わせたもので、架空送電線および架空配電線として使用される。
IACSR 鋼線を中心としてIAIをより合わせたもので、機械強度が高く、長径間送電線等に使用される。
TACSR 鋼線を中心としてTAIをより合わせたもので、大容量送電線に使用される。
XTACIR アルミ被インバー線を中心としてXTAIをより合わせたもので、倍容量電線として実用化されている。
低損失ACSR 鋼心部に高抗張力鋼線またはアルミ被覆鋼線を採用し内層アルミ線を圧縮形にし抵抗をさげたもの。
一般により線は同一断面積の単線よりも可とう性が大きく、取り扱いが容易である。断面積が同じより線では素線数が多い程可とう性が大きい。

架空送電線の技術動向

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