1時間低圧耐火ケーブルの評定
1時間低圧耐火ケーブルの評定について
近年の建築物の大規模化・高層化及び複雑・多様化により、火災等の災害における避難や消防活動には、これまで以上に時間を要することが想定されます。そのため、一般社団法人日本電線工業会において、1時間低圧耐火ケーブルの基準としてJCS 4524「1時間低圧耐火ケーブル」が制定されました。1時間低圧耐火ケーブルは、平成9年12月18日付け消防庁告示第十号(耐火電線の基準:官報号外第252号)に規定される耐火性能(加熱条件:840℃/30分)から更に試験時間を延長した耐火性能(加熱条件:925℃/60分)を有しています。
評定の方法
1時間低圧耐火ケーブルは、低圧耐火電線として既に認定されている製品又は低圧耐火電線の新規認定もしくは認定更新申請時に、1時間の耐火性能を追加の性能として付与するものとして評定を行います。従いまして、低圧耐火電線の認定を取得せずに、1時間低圧耐火ケーブルの評定を取得することはできません。 なお、1時間低圧耐火ケーブルの接続工法についても、ケーブルと同様の取り扱いとなります。
評定の有効期限
1時間低圧耐火ケーブルの評定期限は、1時間低圧耐火ケーブルの評定を追加した低圧耐火電線の認定の有効期限までとなります。1時間低圧耐火ケーブル接続部工法の評定期限は、1時間低圧耐火ケーブル接続部工法の評定を追加した接続部工法(30分耐火試験)の評定の有効期限までとなります。
各種申請書
1時間低圧耐火ケーブル
- 既存の低圧耐火電線に1時間低圧耐火性能を付与する場合
様式第H-10-2号|1時間低圧耐火ケーブル型式評定追加申請書(DOC ファイル 0.17MB) - 低圧耐火電線の認定または認定の更新と同時に申請する場合
様式第N-1号|低圧耐火ケーブル(600V用)/小型加熱炉型式認定申請書(新規・更新) (DOC ファイル 0.37MB)
1時間低圧耐火ケーブルの接続工法
- 既存の低圧耐火電線接続工法に1時間低圧耐火性能を付与する場合様式第H-10-3号|1時間低圧耐火ケーブル接続部型式評定の追加申請書(DOC ファイル 0.08MB)
- 低圧耐火電線接続工法の認定または認定の更新と同時に申請する場合様式第H-4号|低圧耐火ケーブル接続部(小型加熱炉)型式評定申請書(新規・更新) (DOC ファイル 0.12MB)
注)申請に当たっては、様式第N-16号 「型式認定等申請に際しての同意書(DOC ファイル 0.06MB)」を必ず添付してください。