小勢力回路用耐火ケーブルの認定
最大使用電圧が60Vの低圧耐火ケーブル(小勢力回路用耐火ケーブル)の認定について
自動火災報知設備の非常電源の配線に使用する電線については、消防法施行規則にて耐火構造とした壁等の主要構造部に埋設すること、その他これと同等以上の耐熱効果のある方法により保護することが 定められているほか、耐火電線の基準(平成9年消防庁告示第10号)に適合する電線を使用することができるとされています。従来の耐火電線の告示では、使用電圧が低圧のもの(交流においては使用電圧が 600V以下)に使用できる低圧ケーブルまたは高圧のもの(交流においては使用電圧が600Vを超えるもの)に使用できる高圧ケーブルのみが規定されていたため、使用電圧が非常に小さい場合であっても現行の低圧ケーブルの基準を満たす電線を使用する必要がありました。しかしながら、現状では自動火災報知設備の回路電圧は、最大使用電圧が60Vのものが主流となっていることから、最大使用電圧が60Vの低圧ケーブルについて基準化(耐火電線の基準の一部改正)が令和3年5月に行われました。
※日本電線工業会規格では、最大使用電圧が60Vの低圧耐火ケーブルを「小勢力回路用耐火ケーブル」と呼びます。