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米国電気学会により開発された試験方法(IEEE383 std. 1974-2.5)であり、最も世界的に認知された、ケーブル燃焼試験であるといえます。 日本国内においてもJIS C 3521として規格化されており通信ケーブル、耐火・耐熱電線等の難燃性評価に用いられています。 現在では様々な機関によって改良が加えられた種々の試験方法が存在する。 IEC60332-3もこの試験の改良型といえます。
試験は、規定本数のケーブルをはしご状の垂直に設置されたトレイに規定の方法で(概ねトレイの中央部に試料外径の1/2間隔で150mm以上となるよう取り付ける)布設し、トレイ下方より規定のバーナによりケーブルを燃焼させ、トレイ上方への延焼性を評価します。 またUL1685試験では、延焼性の他に発煙性、発熱性も評価することができます。
試験は、規定本数のケーブルをはしご状の垂直に設置されたトレイに規定の方法で(概ねトレイの中央部に試料外径の1/2間隔で150mm以上となるよう取り付ける)布設し、トレイ下方より規定のバーナによりケーブルを燃焼させ、トレイ上方への延焼性を評価します。 またUL1685試験では、延焼性の他に発煙性、発熱性も評価することができます。
【試験の様子(JIS C3521)】
■バーナの出力:
各規格とも約20kW
■試験時間:
各規格とも20分
■その他の試験規格
IEEE1202、CSA FT4
各規格とも約20kW
■試験時間:
各規格とも20分
■その他の試験規格
IEEE1202、CSA FT4
他の垂直トレイ燃焼試験との主な違いは、IEC60332-3試験はトレイのサイズが大きく、大掛りな囲いを有している点です。
試験は規定本数のケーブルをはしご状の垂直に設置されたトレイに規定の方法で布設し、バーナによりトレイ下方よりケーブルを燃焼させ、トレイ上方への延焼性を評価します。 依頼されるケーブルは船舶用電線が多いです。 また、EN 50399では延焼性に加え、発煙性と発熱性も評価します。
試験は規定本数のケーブルをはしご状の垂直に設置されたトレイに規定の方法で布設し、バーナによりトレイ下方よりケーブルを燃焼させ、トレイ上方への延焼性を評価します。 依頼されるケーブルは船舶用電線が多いです。 また、EN 50399では延焼性に加え、発煙性と発熱性も評価します。
【試験の様子(IEC60332-3)】
■試験は、5つのカテゴリーに分類されます。
・Part3-21:Category A F/R
・Part3-22:Category A
・Part3-23:Category B
・Part3-24:Category C
・Part3-25:Category D
以上のカテゴリーは、
ケーブル用途などによって決められています。
・Part3-21:Category A F/R
・Part3-22:Category A
・Part3-23:Category B
・Part3-24:Category C
・Part3-25:Category D
以上のカテゴリーは、
ケーブル用途などによって決められています。
1本あたりの試料の長さは3.5mで、取り付け本数はケーブル非金属部分の体積によって決定されています。 試験時間は20分または40分、導体の公称断面積により取り付け方法が密接または間隔に分かれています。 試験中は装置前方のドアを閉め、試料の下方から上方に向かって8m/s以上の空気の流れの環境下で実施します。 試験合否判定基準は、バーナより上部に250cm以上炭化しないこととなっています。 表1及び表2にカテゴリーごとの試験条件の一覧を示します。
表1.カテゴリーA F/R及びA試験方法 | |||
---|---|---|---|
項 目 | カテゴリー | ||
A F/R | A | ||
導体公称断面積(mm2) | 35を越えるもの | 35を越えるもの | 35以下 |
非金属部分体積(l/m) | 7 | 7 | 7 |
ケーブル取付方法 | 間隔(トレイの表裏両側に取り付ける) | 間隔 | 密接 |
試験時間(分) | 40 | 40 | 40 |
表2.カテゴリーB,C,D試験方法 | |||||
---|---|---|---|---|---|
項 目 | カテゴリー | ||||
B | C | D | |||
導体公称断面積(mm2) | 35を越えるもの | 35以下 | 35を越えるもの | 35以下 | - |
非金属部分体積(l/m) | 3.5 | 3.5 | 1.5 | 1.5 | 0.5 |
ケーブル取付方法 | 間隔 | 密接 | 間隔 | 密接 | 密接 |
試験時間(分) | 40 | 40 | 20 | 20 | 20 |