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消防庁の登録認定機関として消防庁告示に規定された耐火・耐熱電線及び耐火バスダクトの適合性検査を行い認定証書を発行。第三者認証機関として警報用ケーブル等について一般社団法人日本電線工業会規格への適合性検査を行い評定証書を発行。
耐火電線の加熱試験は認定業務委員会が認めた試験機関の検定炉を用い、JIS A 1304(建築構造部分の耐火試験方法)に定める温度曲線に準じて30分間で840℃に到達する様加熱する。
【耐火露出試験用試料】 | 【耐火電線管試験用試料】 |
耐熱電線の加熱試験は認定業務委員会が認めた試験機関の検定炉を用い、JIS A 1304(建築構造部分の耐火試験方法)に定める温度曲線の1/2に準じて
15分間で380℃に到達する様加熱する。
小型耐火炉は耐火・耐熱電線の耐火及び耐熱性能を評価するために、考案された試験炉で、消防庁告示第10号及び11号の耐火試験及び耐熱試験に特化した我が国固有の試験装置です。炉内には炉内温度制御用及び試料表面温度モニタ用の2本の熱電対が設置されており、炉内温度は炉内温度制御用熱電対の信号を元にプログラム調節計がバーナへのガス流量を調節することによって制御されます。このプログラム調節計には様々な加熱パターンを入力することができますが、温度制御はバーナガス流量の調節のみによることから、比較的緩やかな温度上昇パターンの場合は精度のよい制御が行えますが、急激な温度変化、及び、温度を降下させるようなパターン等の温度制御には適していません。耐火・耐熱電線試験の加熱パターンはJIS A1304(建築構造部分の耐火試験方法)の標準曲線による比較的緩やかな温度上昇パターンであることから、小型耐火炉によって比較的精度のよい加熱曲線を得ることができます。
耐火・耐熱試験の概要(小型耐火炉)
耐火試験(低圧耐火ケーブル) | 耐熱試験 | |
ケーブルサイズ | 導体サイズ | ― |
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~1000mm2未満(単心) ~325mm2未満(多心) これら以上のケーブルは大型耐火炉で試験を実施 |
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加熱曲線 | JIS A1304 30分加熱(30分で840℃まで加熱 | JIS A1304の標準曲線の1/2の温度(15分で380℃まで加熱) |
加熱時間 | 30分 | 15分 |
試験体 | 露出試験用(図2) (露出試験では、1.3mの試料重量の2倍の荷重を試験中試験体にかける) 電線管試験用(図3) |
露出試験用 試料外径によって直線状態もしくはU字またはS字に屈曲した状態で試験を実施する (1.3mの試料重量の2倍の荷重を試験中試験体にかける) |
加熱前絶縁抵抗 | 50MΩ以上 | 50MΩ以上 |
加熱前絶縁耐力 | 1500V,1分間 | ― |
加熱中絶縁耐力 | 600V,30分間 | 250V |
加熱後絶縁抵抗 | 0.4MΩ以上 | 0.1MΩ以上 |